くちびるに歌を♪
昨年の夏、私は偶然病院の検査をしていく中で、
病気が見つかった。
そして、それが、細胞診の段階で見つかったもので、
それが、悪いものか、良いものかは、五分と五分だった。
この先私が、悪いものと化す可能性を、
いつも不安な気持ちで過ごすのなら、、、、嫌だ。
家族と相談しながら、思い切って切除する事に。
そんな、自分では前向きな決断をしたなか。
不思議と、不安は消えて行ったのだった。
正直、いつも、全力疾走で駆け足してきた人生。
何となく、自分へのご褒美の休暇がもらえたと、
心底嬉しかったのを覚えてる。
10日近くの入院で、
痛みとか、不快なものとは無縁な療養。
手術は、気の小さい私の事。
音にも敏感なので、眠らせてもらったから、
気がついたら、家族の顔が見えた、病室だった。
そんな入院の中、ずっと前に購入した本があり、
その一冊だけ、持って行く事にした。
その本が、
2012年の本屋大賞にノミネートされたという。
書店員さん大注目の
作家・中田栄一 さん の
「 くちびるに歌を 」 です。
全国コンクールを目指す五島列島の
合唱部とその家族の物語。
私も、小・中と合唱部でしたので、
音楽室の風景や、コンクールに出る時の練習、
パート練習のあと、全体練習になり、
合唱してハモれた時の心地よさ。
なんだか、自分の若かりし頃と重なったのでした。
全国コンクールに出れるほどの、強豪校ではなく、
部員数も少ない、弱小合唱部で、じつは、
もっと頑張れたのでないかと後悔もありました。
途中で新設された、演劇部に移った事も。
私は、アルトでした。
でも今は、ふくよかになった分、高音がでて、
ソプラノが歌えるようになりました。
私の好きな言葉、
「 いつも心に太陽を
くちびるに歌を 」
そして、人生で一番のダメージを受けた時。
出逢った本でありました。
そして、この度、この本が映画化されると知り。
本棚の片隅から、また取り出して参りました。
そして、今度
映画化 されるそうです。
新垣結衣が、先生役で出演するのです。
彼女、大好きなんです。
2015年2月公開!
くちびるに歌を 映画
書店員さん大注目作家・中田永一最新作!
あらすじより。
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。
合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、
中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、
元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、
1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、
美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。
ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と
女子部員の対立が激化する。
夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、
女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、
柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、
Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」 にちなみ、
十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、
部員たちに宿題を課していた。
提出は義務づけていなかったこともあり、
彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、
等身大の秘密が綴られていた--。
アンジェラ・アキ
『手紙 ~拝啓 十五の君へ~ 2014』
手紙 ~拝啓 十五の君へ~
作詞:作曲:アンジェラ・アキ
拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう
今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている
(略)
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
今を生きていこう
拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せな事を願います
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