年寄りとの、優しい時間を。
年をとるということ。
誰もが避けては通れない道なのだ。
また子供に還る準備が始まるのだろうか。
だだを捏ねる子供を叱るのは、躾だけど、
だだを捏ねる、年寄りと、どう向き合って、
どのように対処したら、いいのだろうか!
90歳を超えて、農業を生業としてきた姑さまとの、
私が、21歳で嫁いで来てからの30余年。
間近で共に過ごして来た歴史が、そこにある。
「皆、Rioちゃん、Rioちゃんて、可愛がって、
ちっとも、私の事は相手にしてくんない」 と、
今まで、私が会社に出掛ける留守を、家を、
ひとりで守って来てくれた、姑さまだが、
新しく、孫嫁ちゃんが、来てくれたことで、
溺愛する、孫息子の世話が出来なくなってしまった。
お嫁ちゃんが、来たばかりの頃。
「今まで通りに、長男君の洗濯は私がやる。」
と、大婆さまは、宣言したそうだ。 うそでしょ。
キッチン周りの作業やら、ゴミの処分や、
瓶・缶・ペットボトル の処理も、自分が今までしてきたこと、
その作業を、やらなくてよくなったことが、
寂しくて、寂しくてしょうがない。
それでいて、
やって貰っていた時は、
【大変だぁ、大変だぁ~】 と
大騒ぎしてたものだ。
とにかく、何か言わないと気が済まない。
「今まで、ありがとうね、もう、若いもんでやるからね。」
と、説明しても、、、、、。
どうも、仕事を取られてしまったと、被害妄想なのだ。
年寄りは、生活の変化が、どうも、うまく受け入れられない。
それが、変わる時は、かなりのストレスが、、、、、。
もう、自分でも、訳が分からなくなってきてて、
ひとつひとつ、自分の気持ちに反して、抵抗しだした。
食べ物の好みだって、変わってきた。
あれほど自分は、肉が嫌いだと言って、
ひとりだけ、別メニューに、して貰ったり、、、。
「食べたかないから、誰か食べてくれや。」 と、
箸でお皿ごと、自分から離らかしてみたり。
ところが、
「お母さん(私)が、席をたつと、お肉に手を伸ばして、
けっこう食べてるよ。」 と家族は、見てる。
食堂の椅子の背もたれに、
お昼前に畑仕事してきた、野良着や、下着が、
汗で濡れているものを、掛けて乾かしたりする。
これだけ汗かいて、頑張って働いてるを、
アピールするかのように。
新しい家族が増えたし、それはやめて欲しいと、
注意したものなら、
「なんでも、私のする事が、気に入らないんだな
もう、自分は、邪魔者なんだろ!」 と言ってべそをかく。
お婆ちゃんの、
「若いもんに世話かけたくない。」
そんな想いで頑張ってる姿は、とっても有難い。
どんと構える、大きな、大きな存在である事は、
言うまでもないのだが、、、、。
最近の言動や、姿形を見守っていると、
私達に、いろいろと課題を投げかけている。
そんな気がしてならない。
そして、何かにつけて、電話をかけて愚痴をこぼし、
実娘さんや、実妹さんに、
必死になって、電話で訴えてる声を聞くと、
こちらもまた、切ない気持ちになるんだよ。
ふたりの大阪
頬よせあって あなたと踊る
別れに似合いの 新地のクラブ
泣かない約束 してたのに
おまえの背中が しのび泣く
残りわずかなこの刻を
あゝ 抱きしめて ふたりの大阪
ラスト・ダンス
※歌詞の意味合いは違うけど、
何となく、口ずさんだ歌であります。
(画像と歌詞のところが、消えていました。)
私、サンドイッチ世代。
真ん中のばあちゃん。
大婆ちゃん、90歳。
(子)3女1男の母
(孫)7女3男の祖母
(曾孫)8女1男の、曾祖母
H11.11.22. 夫77歳で他界。
あれから、15年になる。
私は、
大婆さまの、4番目に生まれた長男に嫁ぎ、
嫁歴・33年になるのです。
これからの10年が、正念場なのかもしれない。
やはり想う。
いつも心に太陽を。
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